ネットワーク機器の接続に使用するケーブルは、大きな負荷がかからないようにしていれば10年以上使い続けることができるといわれています。
かなり長い間使い続けられる製品でありますが、寿命によって使用するlanケーブルを変更せざるを得なくなるときは必ずやってきます。もし、lanケーブルの変更が必要になったときは、できるだけその時点で最新の規格の製品を選ぶようにしましょう。2019年5月の時点で変更可能なlanケーブルの規格のうち、もっとも新しいのはカテゴリー8です。
これは最新のEthernet規格である40GBASE-Tに完全に対応しており、理論上の最大通信速度がカテゴリー7および7Aの4倍にあたる40Gbps、伝送帯域もカテゴリー7Aの2倍の2000MHzとなっていて、従来よりさらに高速かつ大容量の通信が可能です。また、従来の規格に比べてノイズに対して強く、かつ複数の通信機器を同時に接続しても通信品質を維持しやすくなっているのも特徴となっています。
カテゴリー8においても下位互換性は維持されているので、10年以上変更することなくlanケーブルを使い続ける予定であれば、この規格の製品を選んでおくと、将来高速通信を実現できるサービスや機器が登場したときにもすぐに対応できるでしょう。一方で、現在普及がすすんでいるカテゴリー6から7Aまでの規格の製品も選択肢になり得ます。現在各通信会社が展開している光回線サービスは最大通信速度が数Gbpsであるため、理論上の最大速度が10Gbpsのカテゴリー6から7Aまでの製品は最適といえます。