家庭で必ず使用する電化製品は必ず電源コードが付いています。
製品によっては信号のやりとりをするケーブル類もありますから、家電品を数個使用するだけでコードやケーブルで乱雑になることが必至です。テレビや録画機を使うだけでも、ざっと5、6本のコード類があるのではないでしょうか。これらのコードやケーブルは床を伝って家電品に繋がっていますが、必ず床から少し浮き、足を引っ掛けたり邪魔になる存在になることが多いです。コード・ケーブル類が、通行できない部屋のデッドスペースを生み出してしまっているケースが大変多いと考えます。
これら諸問題を解決するのが配線ダクトで、コード・ケーブル類を収納し、部屋の邪魔にならない隅の方に整列させます。配線ダクトは色々種類がありますが、多くが直線的なデザインで数十cmから数mほどのサイズで販売されています。直線的ですが材質はしなやかに曲げたり切ったりできる樹脂製であることが多いので、設置したい場所の形状に合わせることができます。またコード類が熱を持つこともありますので通気口を設け、熱がこもらないようになっています。
配線ダクトには樹脂製以外にもアルミやステンレス製の堅牢なものがあり、こちらは事務所などで使用することを考慮した設計になっています。コードやケーブル類を収納して整然とさせるという目的は変わりません。工場などでは生産装置や空調機用のコード類を使用しますので、もっと太く重量がある配線を収納させる必要がありますので、金属製で天井に吊ったり、壁に這わせたりして使用することが多くなってきます。このときは堅牢で熱伝導や電気的な特性が一定以上必要になってきますので、さまざまな規格が取り決められて使用されています。