lanケーブルは利用する回線のカテゴリに合わせることが大切で、下位のカテゴリのlanケーブルを使用してしまった場合はそこがボトルネックとなってしまい大幅に速度が低下し元の回線のポテンシャルを活かすことができません。

その一方でlanケーブルには上位互換もあるためオーバースペックのカテゴリの製品を利用した場合でも、下位の回線の能力を最大限に活かして問題なく動作させることが可能です。新しい規格のさらなる高速な光ファイバーサービスなどに乗り換えるたびに多くのユーザーは快適な通信環境を手に入れるのと引き換えに接続されている全てのネットワーク機器の見直しが迫られ、場合によってはlanケーブルの敷設もやり直すことになります。

そんな時でも上位互換のある仕様を活かして近い将来に明らかに新サービスに移行することが分かっている場合には、早い段階で上位のカテゴリのlanケーブルを選んで敷設しておき、新サービスへの移行時の作業の手間を省き、作業中にネットワークを停止しなければならないダウンタイムを最小限に抑えるという方法もあります。

もちろん世間一般の需要が高まる前の段階では高価な販売価格によるコストの問題がありますが、特にビジネス分野において大規模な工事による遅延が許されないようなケースにおいては総合的な費用対効果を考慮すれば、普及価格となる時期を待たずしてあらかじめ上位互換のある製品で揃えておくのもひとつの方法です。